無痛分娩について

当院での無痛分娩は、もっとも一般的な『硬膜外麻酔』による方法で行っています。この方法は、単に痛みをとるだけでなく、産道を軟らかくし、お産を進みやすくする効果もあります。ご本人の意識もはっきりしており、痛みを減らす以外は通常のお産と変わりありません。麻酔自体の赤ちゃんへの影響もありません。

日本では、昔から「痛みに耐えてこそ母親」という発想があり、その方が出産の感動、満足感は大きいかもしれません。しかし無痛分娩は決して後ろ向きな選択ではありません。前もって希望を言っていただいてもよろしいですし、陣痛が始まって痛みに耐えられなくなってからの希望でも構いません。ご本人が「納得いく良いお産」の選択肢の一つとお考えください。

当院での無痛分娩の進め方

背骨の隙間に麻酔薬を注入するための細いチューブを挿入します。子宮口が3~4cm開いて陣痛が強くなった時点で、痛みを和らげる麻酔薬を入れ始めます。(一時的に吐き気、頭痛、眠気が出る場合があります)

麻酔を始めることで陣痛自体が弱くなり、陣痛促進剤が必要となる場合が多くなります。一般的には痛みが少ないため最後の「いきみ」の際に力が入らず、吸引分娩が必要となる場合がありますが、当院では麻酔量を調節し「いきみ」の感覚を大事にして、むしろいきみやすくなるようにしています。

無痛分娩を計画分娩としている施設もありますが、当院では自然陣痛開始後に無痛分娩開始を原則としております。

無痛分娩をお勧めする場合もあります

✽血圧が高い方

✽分娩の進行が停滞している方

✽前回帝王切開後の経膣分娩予定者

等の方は、無痛分娩の特性をいかしてお産を進みやすくするため、こちらから無痛分娩をおすすめする場合もあります。

あびこクリニック年間分娩実績

(件)

2020年

2021年

2022年
分娩数総数609527511
正期産587500474
経腟分娩527465451
帝王切開(帝王切開率)51(8.3%)62(11.7%)55(10.7%)
多胎出産05
吸引分娩592022
鉗子分娩203223
無痛分娩総数(無痛分娩率)186(33.3%)184(34.9%)202(39.5%)
無痛分娩(希望)177170189
TOLAC797

 

無痛分娩Q&A

(Q.いつでもやってもらえますか?

A.365日24時間の対応を原則としておりますが、医師の当直体制等によりごくまれに対応できかねる時間帯が生じることがあります。

Q.誰でもやってもらえますか?

A.使用する局所麻酔薬にアレルギーのある方はできません。また、経産婦さんの場合は、入院してから分娩まで短時間で進む場合がありますので、あらかじめ希望されていても無痛分娩にする時間がない場合があります。

Q.副作用はありますか?

A.麻酔を使う以上、まれに副作用が出る場合もあります。もっとも多いものは頭痛ですが、1%くらいの方にみられます。

Q.費用はどれくらいですか?

A.無痛分娩には保険適応がありません。通常の分娩費のほかに、時間帯などによって10万円~15万円(2022年10月改定)の費用がかかります。

その他、ご不明なことやご質問がありましたら、診察の際に医師にご相談ください。